心が弱るとは、なんだか常に落ち込んだ気分であるとか、楽しかったはずのことがあまり楽しくないとか、そういうことであろう。
そんな中で、差別的だと感じていた発言や、いわゆる陰謀論などと呼ばれている主張に触れると、思いの外すんなりと受け入れている自分がいる。
そうか、そういうこともあるかもな。と思いながら主張を読み終え、まるでそれが既知の事実であるかのようにそれを前提とした主張を他人にし始めたりする。
心の衰弱は恐ろしい。
目に見えないし、自分でその変化に気づけているうちはまだいいが、山月記のように、いつしか虎である時間の方が長くなってしまっているかもしれない。
そんな時の精神状態を思うと、正論であったりとか、そんなものは全く改心に役立たないであろうと思えた。
むしろ相手を壁際に追い込みいよいよ傾倒させようとしているのかもしれない。
優しくしたら目を覚ますというものではないだろうが、とにかく、詐欺に遭うようなことは避けたい。それでもきっと信じてしまうのだろうけれど。
だからやはり、別に鬱とは言わずとも心の不調をケアする機関があればと思っているのだ。今すぐに通いたいくらいだ。